売り上げの大半がごく一部のベストセラー商品群によって占められる実店舗とは異なり、インターネット(ネット)販売においてニッチ商品の販売額合計がベストセラー商品群の販売額の合計を上回っていること。ネットショップの販売額曲線ではベストセラー商品群が恐竜の首であり、ニッチ商品群が恐竜の長い尾のように見えることから、ネット販売業界誌の編集長が名づけた。たとえば200万点を超える書籍を扱っているアメリカのネット書店大手では、売り上げの半分以上は販売部数ランキングでは4万位以下の商品群からあがっている。実在庫を抱える必要がないネットショップでは、価格競争が発生しにくく収益性が高いニッチ商品を多数取りそろえることができることを反映した、情報社会ならではの現象である。