一定以上の資産をもつ個人や世帯を対象としたビジネス。銀行や証券会社などでは一般に1億円から数億円超の純金融資産をもつ世帯(富裕層)や数千万円の準富裕層を対象として、資産の運用や管理などのサービスを提供するプライベートバンキングに力を入れている。団塊世代の大量退職や少子化を背景とした遺産相続の増加などを受け、準富裕層以上(400万世帯弱と見込まれる)だけでなく、世帯別資産3000万円超のアッパーマス層も含めると1000万世帯強が富裕層市場の一翼を担っていると見られるが、ラグジュアリー・ブランドや百貨店、専門店、クレジットカード会社なども、これらの上顧客囲い込みのための商品やサービス開発にしのぎをけずっている。