食品の表示については、品質表示の適正化を目的とする農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)、食品の安全性の確保を目的とする食品衛生法、公正な競争の確保や不当な表示を禁止することを目的とする不当景品類及び不当表示防止法、適正な計量の確保を目的とする計量法、栄養改善の観点からの栄養改善法などの種々の法令のほか、国からの通達によるガイドラインなどや都道府県の条例、業界の自主基準によるものなど、さまざまなものがある。これらは互いに調整を図ることで、消費者にとってわかりやすく、正しく、安全な情報が伝えられるようにされており、しかも、絶えず見直され、強化されてきた。しかし、現実には偽装表示が後を絶たず、また業者間の取引においては表示規制が適用されないことから、2007年11月の法改正ではJAS法の適用範囲が拡大され、加工食品の業者間取引についても原材料名などの表示が義務づけられることになった。