目抜き通りなどに商品、サービス、店内施設設備などのすべてにわたって最高のものを集めた大規模な店。その小売業や当該ブランドの看板店舗であり、本店を兼ねることも多い。商品を網羅した総合カタログ的な店であり、広告塔であり、新製品のテストマーケティングの場であり、顧客との間の関係を密にするリレーションシップ・マーケティング(relationship marketing)実践の場でもある。ここ数年、超高級ブランドが相次いで都心の一等地に旗艦店を開設し話題となった。エルメスの日本初の直営店でもある銀座店は、同社の製品が集積された美術館のような豪華絢爛(けんらん)たる店舗である。またプラダの青山店は近未来的な設計でブランドの先端性を主張している。ファッションや生活雑貨、スポーツ関連などの一般の専門店では、サービスを重視して買い物の楽しさをより強く訴えるショッパーテインメント型や、テーマ性を持たせたアトラクションやイベントで惹きつけるエンターテインメント型の例も見られる。