日用雑貨や加工食品などを100円(本体価格)均一で販売するワンプライス(単一価格)型小売業。デフレ下で急成長し、スーパーやショッピングセンター、駅前などへの出店も多い。経営破綻した卸売業や小売業から、在庫商品を破格値で買い取ったり、正規の流通ルートを通さない、いわゆるバッタ仕入れが多かったが、大量発注や仕入れ先との協働による効率化により製造コスト・流通コストを大幅に削減し、低価格と安定した品揃えを実現するようになった。最大手の大創産業は商品の8割が独自企画商品である。高収益商品と薄利多売商品を組み合わせ、全体で高い利益率を達成するマージンミックスが不可欠であり、生鮮食料品や衣料品、園芸用品、書籍・雑誌、CDなどへ品揃えが拡大している。しかしデフレ収束下にあって、また消費税総額表示化によって「百円ショップ」の名称が適当でなくなったこともあり、100円という価格設定にこだわらない商品や店が増えた。