高級総菜や全国の銘菓、高品質の生鮮品などを集めた百貨店の地下食品売場。以前はギフト用の品揃えが多く、40代主婦が主な客層であったが、中食を中心としたテナントが増えたことでOLやサラリーマンの利用が増加した。百貨店各社は低調な衣料品販売に代わる新しい集客装置としてデパ地下の集客力を高め、消費者を地下から上階に回遊させる噴水効果を期待している。短期間での売場変更や人気があるテナント誘致などの活性化策が講じられ、また、著名料理人による創作料理や数量・期間限定による販売促進などにより、デパ地下のブランド化も進められている。