取引データを電子化して交換すること。標準化したメッセージ、フォーマット、コードなどのEDIプロトコル(通信手順)によって、企業のコンピューター間で取引データを交換する。作業の自動化、より迅速で正確な対応が可能となる。EDIを流通業で利用するときには、小売企業は一つの卸売企業とだけではなくより多くの卸売企業と、また同時に卸売企業も多くの小売企業と回線を結ぶことによって、より大きな効果が得られる。また、業界内で標準化された規格で情報入力することによって、導入コストが抑えられ、より多くの企業が参加することが可能となる。最近はインターネットを活用したEDIも開発され、より低コストのデータ交換が可能になった。EDIを活用したクイック・レスポンス(QR quick response)は、アメリカのアパレル業界と小売業を中心に用いられている効率化を促進するシステムであり、統一商品コード(UPC)を用いたPOSシステムと結合させることによって、売れた商品の迅速な補充を実現させている。グローサリー(食料・雑貨品)業界では、流通業とメーカーのパートナーシップを前提としたECR(efficient consumer response)という同種のシステムが構築された。