メーカーのつくる商品別にできあがった小売店舗、すなわち、金物屋、お茶屋、菓子屋などを業種店というのに対して、経営者の強烈な個性や主張、感性を前面に打ち出した小売店舗をコンセプトショップという。個性や主張や感性を一つのコンセプトに凝縮し、それに基づいた店づくりが行われる。独自の品揃え、情報発信、サービスの提供と、個性的な雰囲気や色合いや香りを醸し出す店舗が特徴。コンセプトに賛同したり、コンセプトを好む人を主要顧客とする点で、大量販売は志向しない。コンセプトにそった品揃えを実現するために、新たなメーカーや卸の開発はもとより、時にはプライベートブランド商品の開発にも取り組むことになる。また、ブランドなどにはこだわらず、店のオーナー独自の好みや視点で商品を選び、品揃えをした店をセレクトショップという。