消費者に対して商品やサービスを提供することよりも、その購入プロセスを通じて、楽しく心に残るような時間=体験環境(イクスピアリンス experience)を提供することを主眼においたマーケティング。商業施設の場合には品ぞろえやテナントミックス以上に、テーマ性の設定とそれに合わせた内外装等の空間環境の整備が重要である。施設全体が“架空の歴史を持つ海辺の港町”という設定がされている複合商業施設「イクスピアリ」(千葉県、2000年オープン)が、イクスピアリアンス・マーケティングに主眼を置いて展開した例の一つである。