スタジアムやアリーナ、建物などの大量集客施設に、スポンサー企業名やブランド名をつける権利のことを指す。施設命名権。1980年代のアメリカで、プロ野球大リーグやNBA(全米プロバスケットボール協会)など人気スポーツ関連の施設で広まった。プロスポーツ施設のネーミングライツを獲得した企業は、施設内外での企業名やブランド名の告知効果だけでなく、テレビや新聞などのマスメディアに試合会場としての企業名やブランド名が映し出されるため、広告効果が非常に高く、ブランディングの新たな手法として注目されている。一方、命名された施設側は、命名権料(契約料)を施設の維持費や改善費用に充当できる。スポーツ施設だけでなく、商業施設やオフィスビルなどでもネーミングライツを導入する動きもある。これらの場合には、建物の外観のライティングや看板・大型広告の設置、施設を利用したイベントの実施などの施設利用優先権と命名権とがセットになることが多い。