環境への配慮や従業者の安全、販売管理などを含めた農作業の工程管理基準のことで、直訳すると「良い農業の実践」となる。農薬の使用や管理、種苗や土、水の安全性、収穫後の取り扱いなどについて配慮することが主眼で、ヨーロッパ小売業組合のEUREGAPがデファクトスタンダード(事実上の国際標準)になっている。国内では小売事業者や生産者団体、各都道府県がグローバルGAPを参考にそれぞれ独自にGAPを制定しており、生産者らで組織する日本GAP協会のJGAPなどがある。またイオンや日本生活協同組合連合会も独自規格を設定している。JGAPでは必須項目31、重要項目63、努力項目34の128項目を制定しており、認証取得のためには全必須項目と重要項目の95%を達成することが求められる。認証を得た農家は出荷する農産物に専用マークを付すことができる。