大きさや色や形が悪かったり、割れたりしていて出荷規格に適さない商品。出荷規格としては全国統一の基準はないが、農業協同組合が各地の地域性や卸売市場の実態に配慮して「重量」「色」「形」などの外的な要素について、青果物ごとに基準を設けている。大手スーパーや高品質型生鮮通販事業者では、重さや耕作法などについての独自の基準を設けているケースもある。市場流通がメーンの時代には規格外野菜はほとんど流通しなかったが、市場外流通が増えたことや、産直や通販などでは味や品質と外観とは関係ない、との考え方などから取り扱うところが多く、近年、流通量が増えている。また地場産品を消費者に直接販売する道の駅でも作り手の「顔が見える」規格外野菜が人気になっている。