農家や地域農協などが、特定のメーカーや大手小売業のチェーン、外食企業などのために、契約に基づいて農産物を生産・販売すること。作付け品種や栽培面積、出荷規格などを決めて栽培を依頼し、出荷された作物の全量買い取りが基本。もともとはビールメーカーやトマト製品メーカーなどが食品の原材料として農作物を使用する場合が中心だったが、近年は高品質な農産物の安定供給と安全性を求めて、大手小売業や外食産業でも契約栽培する例が増えている。オーガニックや減農薬栽培などのように栽培方法を指定し、「顔が見える生産者」が栽培した野菜であるという情報を消費者に提供することで、消費者の安全志向や健康志向に対応することができる。