地域発展のための基盤づくりや地域からの実践行動の意味で、地域を構成する住民、行政、企業が連携して、地域の自然環境や地域資源を整備・改善していく活動。原点は1980年代イギリスの農村での運動にある。通常は、専門性を有した民間の公益法人であるグラウンドワーク・トラストが、行政、企業、住民から独立した運営を行う。同種の活動としては、イギリス湖水地方から生まれた自然遺産保全活動であるナショナル・トラストや、都市資産保全活動のシビック・トラストがある。これらが自然環境や歴史的遺産を活動対象とするのに対して、グラウンドワークの場合はより地域密着型の運動であり、悪化した生活環境の復旧や再生、改善のような日常的な活動が中心となる。