無線ICタグにより人やモノを識別する技術。個別の商品にタグを付すことで、どのような製造過程、物流経路をたどって消費者までわたったのかを追跡するトレーサビリティーの基盤技術。製造過程や物流経路の追跡だけでなく、在庫状況や販売状況まで一元的に管理でき、原材料メーカーから完成品メーカー、物流業、卸売業、小売業までの一連の流れ(サプライチェーン)を情報統合し、一体的に効率化できる。電池内蔵型で数十m程度の距離でも通信が可能なアクティブタグと、ICタグリーダー/ライターの電波で駆動するパッシブタグとがあるが、何度も使い回し、バックヤードの効率化を図るためにはアクティブタグが向くとされる。消費財分野での広範な普及のためにはICタグの単価が数円程度までに下がることが条件とされるが、2008年の現状ではその数倍である。