島精機製作所が開発した無縫製ニット技術で、セーターなどのニット衣類を一着まるごと機械上で立体的に編み上げてしまうもの。身頃や袖などの平らなパーツを編んだあと、細かな縫製作業で縫い合わせる従来技術と比べ、継ぎ目がなく自然なフィット感と着心地のよさ、美しいシルエットを実現できる。セーターのほか帽子、靴下、手袋やスカート、コート、パンツまであらゆるニット衣料が生産できるという汎用性の広さに加えて、裁断・縫製といった後工程をなくすことで、リードタイムの圧縮やコストの大幅削減にもつながり、各パーツの裁断によって発生するカットロス(切り取られたパーツの生地)もなくせる。コンピューター技術との連動によって単品ごとの受注生産も可能となるもので、宇宙船内の日常服にも採用されている。