新しい商品を購入することを条件に、それまで使用していた古い商品を買い取ったり、割引券などを提供することで、百貨店やスーパーなど大手小売業が2008年末ごろから、相次いで導入した。下取り対象品は服や靴、家庭用品など多岐にわたる。イトーヨーカ堂は08年末に、5000円以上の衣料品購入に際して不用品1点につき1000円キャッシュバックする「不況突破企画」で導入。その後下取り対象品を増やし、60品目まで拡大、300万点以上を回収した。小田急、そごう・西武や大丸・松坂屋、丸井など大手百貨店も、靴、スーツ、鞄などを対象に買い物券配布方式で実施した。またアパレル大手のオンワード樫山は全国主要都市の百貨店で年2回衣料品引き取りをするなど、消費の掘り起こし策として広まった。