品質に問題がないにもかかわらず、製造工程で発生する規格外であるためや、賞味期限切れ、包装の傷みなどによって市場では販売できなくなっている食品を企業などから引き取り、福祉施設などへ無料で提供する活動や、その活動を行う団体のこと。まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品(食品ロス)を削減するため、こうした取り組みを有効に活用していくことも必要であるとの認識から、国や地方自治体も活動支援に力を入れている。アメリカではすでに40年の歴史があるが、日本での本格的活動は2000年以降のことで、NPO法人のセカンドハーベスト・ジャパンやフードバンク関西が代表例で、当初は外資系企業からの寄付が中心だったが、その後日本の企業からの寄付も始まり、「もったいない」の観点からも注目されている。07年以降は沖縄や広島、愛知、北海道でも同様の運動が展開されている。