ブッシュ政権(当時)が、老朽化で2040年までに寿命を迎える核弾頭を総入れ替えするため、06年以降推進しようとした計画で、これは新たな核兵器の開発ではなく、核実験も必要なく、信頼性と安全性を確保するため、より効果的で新しい弾頭と代替するものと説明されている。しかし、現在の核兵器の信頼性は十分であり、莫大な費用がかかるし、新たな核軍備競争を導く、といった批判が存在したため、アメリカ議会は07年12月にRRW関連予算を全額カットする決定を下した。ブッシュ政権が目指していた「使える核兵器」の研究は、03年より小型核兵器および地下貫通型核兵器の研究として続けられていたが、それらも議会の反対で中止された。オバマ大統領はこの計画に反対であり、新たな核兵器の開発にも反対である。