生物・毒素兵器を全面的に禁止する条約で、1972年4月に署名され、75年3月に発効した。2013年2月現在の締約国は167カ国。条約の正式名は細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約であり、これらの活動を禁止するとともに、9カ月以内に廃棄することを定めている。条約は検証規定を含んでおらず、95年より検証議定書の作成交渉が開始されたが、アメリカの反対に遭い採択されなかった。化学・生物兵器の拡散防止を目的とした国際輸出管理レジームのオーストラリア・グループ(AG)が92年より生物兵器関連品目の輸出管理を実施している。