哲学者のラッセルと物理学者アインシュタインを中心に湯川秀樹など11人が1955年7月に署名した宣言。50年代前半の水爆実験の頻繁な実施を背景とし、世界の科学者に対し、核兵器による人類の危機を克服するため、新たな仕方で考えるように勧めている。これを引き継いだのがパグウォッシュ会議(科学と国際問題に関する会議)で、57年以降、核兵器の管理、科学者の社会的責任などにつき議論を続けている。95年には、ノーベル平和賞が、パグウォッシュ会議とロートブラット会長(当時)に与えられた。
表「核軍縮をめぐる動き」