オーストラリア生まれの元ハッカー、ジュリアン・アサンジが編集長を務める、政府、企業などの機密を匿名で漏洩し、公開するサイト。2006年ころ創設されたとされるが、10年にイラクでアメリカ軍が民間人らを殺害したビデオを公開し、注目が集まった。その後、アフガニスタン戦争やイラク戦争に関する大量の機密文書を公開し、10年11月にはアメリカの外交電報を公開し始め、史上かつてない大量の情報漏洩として論争を巻き起こした。ウィキリークスはボランティア・スタッフと寄付によって運営され、当初は既存メディアからも支持を受けていたが、公開されたアメリカ外交電報が出先大使館の収集情報を広く公表し、今後の外交活動に障害になるとの見方が広がるにつれて支持層は狭まり、ウィキリークスの活動を制限しようとする各国政府の圧力も強まっている。他方で強い支持者もおり、サイトの閉鎖に備えたコピーサイトも大量に存在するようになっている。