MOB(Main Operations Base)は、作戦部隊が家族と共に恒常的に駐留する基地で、作戦実施にあたっては、作戦部隊の指揮や兵站支援のため使用する。冷戦期にアメリカがドイツや日本に作ったような恒久的軍事基地(例えば、横須賀基地や嘉手納基地)がこれに該当する。FOS(Forward Operating Site)は、ある作戦や他国との共同訓練を実施するにあたり、MOBから派遣されてきた作戦・訓練部隊に対して兵站支援を行う恒常的な海外基地(例えば、インド洋のディエゴガルシア基地)。重装備が集積され、小規模の米軍支援要員が拠点を管理している。FOB(Forward Operating Base)は、必要に応じて一時的に整備される海外基地(滑走路や港湾施設を含む)で、兵站支援機能と司令部機能を有する(例えば、イラク戦争におけるカタールのアッサイリア基地)。CSL(Cooperative Security Location)は同盟・友好国の民間施設や軍事施設を一時的に借りて米軍の展開を兵站支援する施設群。米軍は常駐しない(例えば、日本の特定民間飛行場や港湾施設)。