戦いにおいて相手より優位に立つため、相手との違いを活用する戦い方のことをいう。相手の弱点となる異種の兵器技術(空母に対する潜水艦)、運用(消耗戦に対する機動戦)、組織(通常戦型部隊組織に対する特殊行動型部隊組織)、戦争継続期間(長期持久戦に対する短期決戦)等の非対称性を活用する消極的方法と、同種の兵器技術、運用、組織等でも、優位性を一層増大させる積極的な方法がある。しかし、一般には、消極的な方法を指す場合が多い。1995年になって、米軍は通常戦に対する非対称戦として、大量破壊兵器の使用、テロ攻撃、情報戦、都市戦を初めてリストアップした。さらに2000年には、米軍が公式にこれら非対称戦の脅威の増大を指摘し、注目されるようになった。