米空軍と陸軍が共同開発した革命的な全天候性広域戦場監視システム。E-8C機(レーダーをボーイング707型機の下部に搭載)と車載移動型地上局で構成されている。現在14機のE‐8C機が装備化されている。高度1万3000メートルを亜音速で飛行し、150平方キロ内の固定・移動目標を捜索、追尾、標定、識別する。1回の飛行時間は11時間。火砲、橋梁、鉄道、指揮所、地形などの固定目標のほか、戦車、車両、地対空ミサイルなどの移動目標も精確に発見・標定できる。E‐8C機が目標を発見・標定したら、その情報は車載移動型地上局を通じて、各種の司令部に伝達される。司令部はその情報をもとに、対地攻撃機や地上ミサイル部隊等に攻撃命令を下す。