イージスシステムを搭載した艦艇の総称。対空戦闘能力が非常に優れていることから、艦隊防空の要である。イージスシステムは、アメリカが1960年代に開発を開始した防空システムで、その特徴は、広域にわたる多数の目標を同時に捕捉・処理するレーダー能力と、これを僚艦とリアルタイムで情報交換できるデータ処理能力、そして迎撃ミサイルを精確に誘導する能力にある。現在では弾道ミサイル防衛(BMD)においても使用されている。問題点は、高価なことに加えて、その高出力レーダーが逆探知され易いこと、イージス艦の対潜水艦能力が著しく劣ることである。イージス艦を保有、配備している国は、現在のところアメリカ、日本、スペイン、ノルウェー、韓国のみであるが、近い将来、オーストラリアも装備するものと思われる。また、台湾も保有したいという意向を示している。現在、海上自衛隊は5隻のイージス艦を保有している。