軍隊が有事にその機能を効果的かつ効率的に発揮するため、平時に行う部隊の訓練や装備の運用評価実験のことを通常は指す。時には、軍事的に緊張関係のある関係国への示威を目的として行われることもある。有事とは、戦闘が予想される事態のみならず、天災・人災などの非戦闘事態を含む。演習のやり方として、野外で部隊を動かす実働演習の他、机上(図上)で兵棋を使用して行われる指揮所演習(兵棋演習)、演習参加国として、自国軍だけでなく、複数の国軍が参加する演習がある。環太平洋諸国が参加する環太平洋合同演習(リムパック)や、米韓合同演習(チーム・スピリット)がこれにあたる。行動段階別に、戦闘や救助行動段階、それらの態勢をとるための移動・機動段階、さらには全行動段階を含む総合的な演習がある。