敵と味方の航空機といった空中目標を早期に探知・分析し、味方の航空管制や指揮を行う機種である。1970年代に開発され、湾岸戦争において初めて実戦使用、著しい戦果をあげた。地上固定のレーダーは水平線を超えた探知ができないだけでなく、敵の攻撃に対して脆弱(ぜいじゃく)であり、再配置が難しい。このため大型レーダーを航空機(アメリカ・イギリス・フランス軍はボーイング707、ロシア軍はTu-114、中国軍はII-76、韓国軍はボーイング737、航空自衛隊はボーイング767)に搭載して、これらの欠点を改善することを狙った。50年代にはEC-121早期警戒機という遠距離探知が可能な大型レーダー搭載航空機が出現したが、これはレーダー情報を収集するのみで、味方航空機を指揮・管制する機能を有していなかった。