2013年3月の全国人民代表大会(全人代)で、従来、海洋監視船、漁業監視船などの指揮権が不統一であった状況を改め、権限の集中、強化を図り、国務院の日常業務組織として国家海洋局が再編成された。各種監視船は指揮権を一元化し、今後「中国海警」の名で活動することになる。さらに海洋事務の統一計画の強化、国家海洋発展戦略策定を進めるためのハイレベル機構として国家海洋委員会が新たに設置された。東シナ海、南シナ海での領海、島しょ領有権などをめぐる各国との対立、「海洋強国」戦略の推進に対応する実務レベルでの組織強化の一環とみられる。