2013年10月28日正午過ぎ、北京市天安門前の金水橋に小型自動車が突っ込み炎上し、車内の3人と観光客2人が死亡、38人が負傷した事件。公安当局は迅速に事件の現場を跡形もなく清掃した後、「東トルキスタン独立勢力の綿密に計画されたテロ行為」と断じた。北京在住のウイグル人を事件関係者として逮捕勾留した。しかし両親を含む新疆のウイグル人たちは無罪を主張。謎に包まれたまま一件落着した。しかしこの事件の9日後の11月6日、今度は山西省の太原市の党委員会近くで爆破事件が起こった。これは失業した貧困な労働者の犯罪であったことがわかった。これらから中国における社会問題の複雑さと深刻さが露呈したと言えよう。