東アジア地域の重要な問題について各国の首脳が対話を行う目的で、2005年に発足した首脳会議。東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国と、日本、中国、韓国、インド、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、ロシアの8カ国を合わせた18カ国が参加する。05年にマレーシアで開かれた第1回では、経済を中心に政治や安全保障など幅広い分野での協力を深め、地域における共同体形成で重要な役割を果たすとするクアラルンプール宣言に調印した。エネルギー、金融、教育、鳥インフルエンザなど、感染症対策や防災を優先分野に設定した。11年からはアメリカとロシアも正式参加し、政治・安全保障でも取り組みの強化を目指している。ASEANは15年に経済共同体に移行することを表明しており、東アジア首脳会議でも11年に地域の包括的経済連携(RCEP)の交渉開始で合意した。東アジアの経済統合で主導権を握りたいアメリカ、中国、インドなどの大国の思惑も東アジアサミットの今後を左右することになりそうだ。