2000年10月プーチン大統領はインドを訪問し、両国が政治、外交、防衛面で協力する「新しい世紀の戦略的パートナーシップ」宣言に署名した。これにより首脳間協議の定例化、軍事技術協力のための閣僚級委員会の設置が合意された。ロシアと中央アジア諸国は、アフガニスタン情勢もにらみ、インドとの関係に配慮しつつも、パキスタンとの関係強化にも関心を示している。05年6月には、ロ中印の3国外相会談がウラジオストクで開催され、エネルギーなどの分野での協力をうたった。同月、中ロと中央アジア4カ国で構成される上海協力機構(SCO)の首脳会議は、イラン、インド、パキスタンの3国をオブザーバー国として受け入れた(04年からはモンゴルもオブザーバー参加、12年にはアフガニスタンもオブザーバー参加)。イスラエル、フランスなどの食い込みはみられるが、ロシアは依然としてインドに対する主要な兵器供与国である。引き渡し価格で難航していた空母ゴルシコフ(インド海軍名ヴィクラムディティヤ)の売却は、ようやく13年11月に実現した。09年12月、10年12月さらに13年11月にはインドとロシアの首相と大統領が相互訪問し、クダンクラム原子力発電所の発電炉4基増設や新たな原子力協力協定による核燃料提供の保証など高度技術の移転、次世代ステルス戦闘機の共同開発などに合意した。