日付変更線のすぐ東側に位置する南太平洋のサモア独立国が、2011年12月29日に日付変更線の西側の時間帯に移行し翌日を31日としたため、30日が丸1日飛ばされ、世界で最も早く元旦を迎える国となった。現在の主な貿易相手国のオーストラリアやニュージーランド、さらには中国などとの時間差を縮小するのが目的である。サモアはもともと日付変更線の西側に位置していたが、1892年、当時関係の強かったアメリカにそろえて東側へ移った。その結果、南方の隣国トンガとは24時間の時差があった。オーストラリアやニュージーランドとの時差を1~3時間に縮めることにより経済関係が密になると期待されている。