アメリカでは4年に1度、大統領選挙が行われるが、次の大統領選挙との中間の年に行われるのが中間選挙。中間選挙では連邦議会議員の改選、知事選挙を含む各種地方選挙、特定のテーマを対象に住民投票などが行われる。連邦議会選挙では、任期6年の上院選挙では2年ごとに定数(100)の3分の1ずつ改選され、任期2年の下院選挙では全435議席が改選されるほか、任期2~4年の州知事選挙を含む地方選挙が実施される。2014年11月4日に投開票が行われた中間選挙の結果、野党の共和党が着実に勢力を伸ばし、上下両院を制した。上院は共和党54議席、民主党46議席(同党系無所属2議席を含む)、下院は共和党247議席、民主党188議席。共和党が上下両院の多数を同時に占めるのは8年ぶり。下院は共和党、上院は民主党が過半数を握ってきた「ねじれ状態」も解消された。中間選挙には、オバマ大統領2期目の実績評価という側面もあったが、与党・民主党の大敗は、国民がオバマ大統領の仕事ぶりに満足していないことを示した。