黒人奴隷制に反対するホイッグ党を中心に1854年に結成された共和党は、商工業中心の北部の産業資本家を支持基盤とする政党として発足、白人の保守層、中・高所得層の支持を集めている。反連邦党、民主共和党を起源とし1828年に結成された民主党は、もともと南部を地盤とし、大地主や農民の支持を集めていたが、1930年代に保守的な南部の白人に加えて北部の黒人、女性、労働者、リベラルな知識人を結集しニューディール連合(New Deal Coalition)を形成して多数党となった。70年代に国民の保守化傾向が強まる中で、ニューディール連合に亀裂が入って南部の白人が離反、伝統的な民主党支持者の共和党支持へのくら替えが続出した。80年代には、共和党の右派が台頭する一方で民主党の一層のリベラル化が顕著になった。80年から3期12年間共和党が政権を握ったが、92年大統領選でリベラル色を薄め中道路線を掲げたクリントンが当選し民主党が政権を奪回。2000年大統領選では保守派のブッシュが当選し共和党が政権に返り咲いた。04年大統領選でブッシュが再選を果たしたが、08年大統領選でオバマ上院議員が当選し民主党が政権を奪い、12年大統領選でオバマ大統領が再選を果たした。