2012年大統領選挙で再選を果たしたオバマ大統領は13年1月20日、ホワイトハウスで就任宣誓を行い、2期目のスタートを切った。2期目の政権は、1期目の顔だったクリントン国務長官やパネッタ国防長官、ガイトナー財務長官ら主要閣僚が退任し、顔ぶれが大幅に入れ替わった。国務長官にはケリー民主党上院議員、国防長官にはヘーゲル元共和党上院議員、財務長官にはルー大統領首席補佐官が就任。辞任したペトレイアス中央情報局(CIA)長官の後任にブレナン大統領補佐官(国土安全保障・テロ対策担当)が起用された。大統領首席補佐官にはオバマ大統領の側近中の側近であるマクドノー次席補佐官が昇格した。国家安全保障担当大統領補佐官にはライス国連大使が就任。オバマ大統領は政権の中枢メンバーを信頼が置ける旧知の友人や側近で固めた。14年11月にはヘーゲル国防長官が辞任し、後任にカーター前国防副長官が就任した。国防長官の辞任は政権で3人目。オバマ政権は15年1月、半世紀以上も外交関係が断絶しているキューバと国交正常化交渉に乗り出した。実現すれば、政権の「歴史的遺産(レガシー)」として残る。