旧イギリス植民地の国々が加盟する連合。カナダやオーストラリアなどのイギリスの旧植民地は、20世紀に入ると次第に力をつけた。これらの国々がイギリスと対等であることが、1926年に開催されたイギリス帝国会議で確認され、バルフォア報告にまとめられたのがその始まりであり、次いで31年のウェストミンスター憲章で、この原則が法的に確認された。第二次世界大戦後、アジア・アフリカにおける旧イギリス植民地が次々と独立を果たしたが、インドを始めとするこれらの諸国もこれに加盟した。加盟にあたり、イギリス君主を国家元首として認める国もあれば、インドのように共和国として加盟し、イギリス君主とのつながりを否定する国もある。あるいは自国に固有な君主制度を維持しつつ、加盟した国もあった。その後、加盟国が増加し現在では多少の変動はあるものの54カ国がコモンウェルスのメンバーである。ロンドンに事務局を置き、開発援助や学術交流などを実施したり、加盟国首脳会議などを定期的に開催したりしている。49年までBritishという形容詞をつけていたが、それ以降は単純にCommonwealth of Nationsとして定着している。