カナダの女性参政権(連邦レベル)が認められたのは第一次世界大戦後の1918年である。初の女性下院議員の当選は21年に始まり、初の女性上院議員の任命は30年、連邦内閣における初の女性閣僚の誕生は57年、そして連邦最高裁における初の女性判事の任命は82年と続いてきた。また連邦最高裁の長官(判事は9人)として、2000年には女性法律家が指名されている。イギリス君主のカナダにおける名代たる総督には、フランス系カナダを代表する有力な女性政治家として活躍したJ.ソーべが1984年に任命されている。彼女は女性として初めて総督に任命される前には、女性として初の下院議長にも選ばれており、下院改革に大きな実績をあげている。また彼女以降、2人の女性が総督に任命されている。