アメリカ国内に韓国系民間団体の働きかけで「従軍慰安婦像」や「慰安婦の碑」が相次いで設置されている。カリフォルニア州グレンデール市で2013年7月30日、慰安婦を象徴する少女の像の除幕式が行われた。韓国内の反日団体が11年12月にソウルの日本大使館前に設置した少女像と同じデザイン。傍らに埋め込まれた碑には「1932年から45年までの間に、大日本帝国軍によって強制的に性奴隷にされた20万人以上のアジアとオランダの女性たちを偲んで」と記されている。「慰安婦の碑」建立運動は、2007年7月30日に連邦議会下院で日本政府に慰安婦への謝罪を求める決議が採択されたのをきっかけに始まった。「慰安婦の碑」は10年10月以降、ニュージャージー州パリセイズパーク市など韓国系アメリカ人が多い地域3カ所に建てられた。碑に記された「強制的に性奴隷にされた20万人以上」という誇張した表現をめぐりアメリカ在住の日本人や日系人の間で、従軍慰安婦問題で誤ったイメージを植え付けるとして憂慮する見方が出ている。韓国系団体は全米の20都市に従軍慰安婦の像や碑を設置する計画という。