ロシアがメンバーとなってから初めて議長国として主催した先進主要国首脳会議(G8)。2006年7月15~17日に、プーチン大統領(当時)が生まれ故郷のサンクトペテルブルクで主催。アメリカ国内ではジョン・マケイン共和党議員などが唱えるボイコット論にもかかわらず、ブッシュ大統領(当時)はロシアとの関係を重視して、参加した。他方、民主化に逆行する動きをみせるプーチン・ロシアに対して意見すべきは意見する姿勢で臨んだ。独仏伊などのヨーロッパ諸国も、06年元旦のガスプロムによるウクライナ向け天然ガス供給の一時停止により被害を受けた体験をもとに、ロシアがエネルギーの安全供給国としての責任を自覚するように求めた。小泉純一郎首相(当時)は、全体会議やプーチン大統領との二国間会合の席上で北方領土問題、北朝鮮による日本人拉致やミサイル発射問題を訴えた。