ロシア大統領の任期を1期4年から6年へ延長する提案。エリツィン政権下に制定されたロシア憲法は、大統領の任期を1期4年、「連続して2期」計8年までと規定していた。プーチンがメドベージェフにバトンタッチしたのは、同規定を侵犯して国際的非難を浴びたくないとの配慮からだった。後継大統領となったメドベージェフは、2008年11月5日に行った初の教書演説のなかで、ロシア大統領の任期を現行の1期4年から6年へと延長することを提案し、ロシアの上院も下院も驚くべきスピードで同提案を承認し、ロシア大統領任期は1期6年へと延長された。12年にプーチンが大統領に返り咲く場合、彼の任期は24年までの2期計12年間となる。12年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)や14年のソチ冬季オリンピックのロシア誘致にプーチンが情熱を傾けた理由も、合点がいく。