2013年4月28~30日、安倍晋三首相は日本の総理大臣としては10年ぶりのロシア公式訪問を実現。日ロ首脳レベルのコンタクト強化、両国外相の少なくとも年1回の相互訪問実施、平和条約が未締結である状態を異常であるとの認識で一致するなどの文言を盛り込んだ日ロパートナーシップの拡大に関する共同声明を採択。このとき、外務・防衛閣僚級会合も定期的に実施することで合意し、11月にその第1回会合が実施された(→「日ロ「2プラス2」」)。安倍首相は就任当初より「地球儀を俯瞰する外交」を標榜する精力的な外遊を進めており、その一環で13年の1年間だけでも計4回プーチン大統領と会った(前述の訪ロに加え、6月のG8ロックアーン首脳会合、9月のG20サンクトペテルブルク首脳会合、10月のバリAPEC首脳会合にて二国間首脳会談を実施)。14年2月のソチ・オリンピックに合わせた日ロ首脳会談も行った。他方、ロシア側は13年12月の安倍首相の靖国神社参拝については、中国などと同調し、否定的見解を示している。