ユーラシア大陸の国々が加盟する、安全保障のための多国間対話フォーラム。26カ国・地域が加盟、また日本を含む7カ国および3機構がオブザーバーとして参加している(2015年1月現在)。1992年の国連総会で、カザフスタンのナザルバエフ大統領が構想を提唱。以来、第1回、第2回の首脳会合(2002年6月、06年6月)をカザフスタンのアルマトゥで開催するなど、長らくカザフスタンが主導してきた。第1回首脳会合に参加した16カ国には、インドとパキスタン、イスラエルとパレスチナ自治政府といった係争を抱える国どうしが入っていたことから、対話の枠組みとして注目されると同時に、実効性に疑問が投げかけられていた。以後、第3回首脳会合(10年6月、イスタンブール)よりトルコが、また第4回首脳会合(14年5月、上海)より中国が議長国を務めている。特に、14年の首脳会合は中国・習近平政権が提唱する「アジア安全保障観」を国際社会にアピールする場として活用された。