ロシア政府が主導してウラジオストクにて定期的に開催されるフォーラム。アジア・太平洋諸国の政治指導者・閣僚級の要人を含む、政治・経済のキーパーソン、実務家、研究者が一堂に会して意見交換を行う。ロシアにとっては人口減や産業不振に悩むシベリア・極東へ外国資本を積極的に導入する姿勢を示す格好の場となっている。第1回目(2015年9月3~5日)以来、プーチン大統領によるスピーチが恒例になっている。第2回目(16年9月2~3日)では、安倍晋三首相はプーチンを含めた聴衆の前で日ロ関係について「70年続いた異常な事態に終止符」を打つと演説。自らの手による北方領土問題の解決とロシアとの平和条約締結に意欲を示し、注目された。同年12月のプーチン訪日時には、安倍首相は今後もこのフォーラムに合わせて訪ロし、プーチンと定期的に会談を行う姿勢を示した。