ロシアが極東アムール州に建設・拡充中の宇宙基地。1992年末から建設がすすめられ96年に稼働した宇宙基地「スヴォボドヌイ」(2007年運用停止)の跡地に建設が開始されている。07年11月、当該基地建設に関する大統領令が出されたときは、ウラジオストク近郊の太平洋岸の建設も検討されていたが、既存インフラの活用やロケット発射のための安定した天候が望めることから、内陸部での建設が最終的に決められた。11年から建設が進められ、学術都市や基地要員の居住地区も併設される。2050年までロシア側への貸与が約束されている現在の主力基地・バイコヌールは旧ソビエト連邦(ソ連)カザフスタン領内にあり、今後は国際共同計画や商業利用のロケット発射に重点を移していく方針。その一方で、将来的な有人ロケット発射など、ロシア領内にあるボストーチヌイの主力化を目指す方針。16年4月28日、最初のロケット発射に成功。基地の最終的な完成は、当初21年とされていたが、報道によれば25年まで遅れる見通し。