国民議会の任期満了に伴って2009年7月5日にブルガリアで行われた総選挙。即日開票の結果、新興野党の「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB、中道右派)が240議席中、116議席を獲得、社会党中心の与党「ブルガリアのための連合」(左派、40議席)を破って第1党になった。第3位は「権利と自由のための運動」(トルコ系、38議席)だった。投票率は60%の高率を記録した。GERBは第4位の政党「アタッカ」(民族派、21議席)から閣外協力の約束を取り付け7月27日、単独少数与党による内閣を発足させた。首相には、ボイコ・ボリソフ・ソフィア市長が就任した。ボリソフ新内閣は政府の重点政策として(1)国民の所得向上、経済の現代化、(2)法秩序の維持、犯罪対策、(3)司法制度の改革などを挙げている。