リトアニアで2009年5月17日、任期満了に伴って行われた大統領選挙。即日開票の結果、ダリア・グリバウスカイテ財政計画・予算担当欧州委員(1956年生まれ)が68%の高得票率で当選した。同国初の女性大統領で、任期は5年。グリボウスカイテ大統領は首都ビリニュス生まれ。レニングラード大学(現サンクトペテルブルク大学)で経済学を学び、アメリカへも留学した。帰国後、1991年のリトアニア独立後の外務省経済関係局局長、駐米リトアニア公使などを歴任。2001年から財務大臣、04年から欧州委員会財政計画・予算担当委員を務めた。リトアニアは04年3月、北大西洋条約機構(NATO)に加盟、同5月には欧州連合(EU)に加盟している。新大統領はEUの執行機関である欧州委員会の委員(閣僚)を経験、加盟国首脳に顔が広いことから国民の期待を集めている。