2010年4月10日、「カチンの森事件」70周年の追悼式典に出席するため現地に向かっていたポーランドのレフ・カチンスキ大統領(当時)ら搭乗の政府専用機が墜落、全員が死亡した事故。同機はこの日朝、ワルシャワを離陸、ロシア西部スモレンスクの空港に着陸する直前、森林地帯に墜落、炎上した。当時、空港周辺は濃霧だったが、機長はスモレンスクへの着陸を強行。その際に機体が木を引っ掛けて墜落したとみられる。同機にはマリア大統領夫人のほか、軍参謀総長、中央銀行総裁、主要政党幹部ら97人が乗っていた。追悼式典はポーランドの主催で、「カチンの森事件」の犠牲者遺族ら約100人が参加して行われる予定だったが、事故直後に中止された。なお、ロシア主催の式典は3日前に行われていた。