2010年4月に行われたハンガリーの総選挙。2回の投票の結果、野党の中道右派フィデス・ハンガリー市民同盟が全議席の3分の2以上を獲得、中道左派の社会党率いる連立政権から8年ぶりに政権を奪取した。また、貧困層などの支持を得た極右政党ヨッビクが躍進、社会党に次ぐ勢力となった。社会党政権は金融危機を受けて増税や年金カットの緊縮財政を断行したが、フィデスは経済活性化のため減税を公約し、広範な有権者の支持を得た。総選挙後、フィデスは国会議員や地方議員の定数削減、国境外ハンガリー系住民への二重国籍付与などの重要法案を次々に成立させた。