任期満了に伴い2010年6月12日に行われたスロバキアの総選挙。即日開票の結果、最大与党の中道左派スメル(道標)が第1党の座を守ったものの、極右の国民党などを加えても過半数の議席に達しなかった。これに対し、野党の民主キリスト教同盟など中道右派勢力が過半数の議席を獲得、8年ぶりに政権交代を果たした。連立政権には民主キリスト教同盟のほか、自由と連帯、キリスト教民主運動、「架け橋」の計4党が参加。7月9日、首相に民主キリスト教同盟のラディチョバー選挙リーダーを選出し、新政権がスタートした。欧州連合(EU)に加盟する同国では、野党側が財政赤字増大への懸念からギリシャへの金融支援に反対し、与党と対立していた。